【日本終了】人生設計のルールは変わっている【日本人というリスク】
今日は橘玲さんの日本人というリスクの紹介です
今まで自分たちの祖父母や親世代が生きてきた時代と私たちがこれから生きていく時代では人生設計のルールが変わってきているということを教えてくれる本になります
今までのルールは完全に終了していて、違うルールに乗り換えなければこれからの日本で生き抜くのは厳しいなと感じる内容でした
それでは行きましょう
4つの神話の崩壊
私たちの前の世代では戦後の人生設計はマイホームを買い、一つの会社で働き続けて、
円だけを銀行に預金しておき、老後は年金をもらうというものでした
今までの人生設計は
不動産の価値が上がり続ける、会社はつぶれない、円は最も安全な資産、国家が破綻することはあり得ない
この4つの神話によって作られたものでした
しかしこれからの日本では4つの神話は崩壊していきます
本当にマイホームを買うんですか?
まずマイホームを購入することについてですが、一番強く言われていたのがリスクを集中しすぎなのではないかといことです
3000万円近くの借金をただの個人がして、さらにその借金で買うものが自分の住宅だけという一点賭けというものは極めて危険な選択なのではないか
私たちは今そのことを考える必要があります
さらに本書では触れられていませんでしたが、私が付け足したいことはこれから住宅の価格は急激に落ちていくと言うことです
人口が減って空き家が増えていくことと、3Dプリンターの登場で家を買うのに必要なお金は100万円以下になるのが当たり前になります
未来の話のように思えるかもしれませんが、もしあなたが今から住宅ローンを組んだとして完済するのは35年後のはずです
10年前にはスマホもなくて誰もこんな未来が来ることは予想できませんでした
しかし35年後に3Dプリンターが普及しているのは誰から見ても明らかな未来です
近い将来は100万円で家を買えるのに今自分が3000万円近くの借金をしてまでも
マイホームを買う必要があるのかはよくかんがえてほしいです
周りの年上の人が何と言おうとその人たちと私たちが生きている時代のルールは違うのだからマイホームに関しては意見を聞く必要はないと思います
会社から出ても仕事をもらえる人材
今の日本では45歳でリストラをされる時代が現実化していますし、会社自体の衰退するペースも加速しています
会社員という肩書を失いやすい今の時代においては
自分が会社の後ろ盾を失ったときに自分の名前で仕事をもらえるかどうかが重要です
今あなたに仕事を依頼してくれる人はあなた自身に依頼しているのではなくて
あなたの後ろにある会社に仕事を依頼しています
今の内から見込み客リストを作っておいたり、自分ならどんなスキルを提供できるかを考えながら会社員をしないと急にほっぽり出された時に砂漠を裸で生き抜くようなハードモードになるでしょう
会社は倒産しないという幻想はこれからの時代だと通用しません
銀行の預金金利はお小遣いにもならない
戦後との大きな違いとして銀行にお金を預けた時の金利があげられます
私たちの祖父母世代は預けているだけで5%ほどの金利をもらえていたので
銀行に円を保有しておくことのメリットが非常に大きかったです
その名残もあって今でも円を銀行で保有する習慣がついています
しかし今は金利がかぎりなく0に近く一年間お金を預けていてもおこ図解にもならない金額しかもらえません
なので最近ではNISAや積み立てNISAといった投資をすることの必要性が上がってきています
祖父母世代がうけていた5%の金利を私たちは投資で受けようという考え方です
しかしこれも全く同じ条件というわけではなく私たちの方が株式の暴落などを含めたリスクは高くなっています
いまだに投資というと危ないイメージを持っている人がいますが
私たちは円を持っているだけでお金が増える時代に生きていないことを自覚する必要があります
年金は貰える ただ額は減る
国家が崩壊すると聞いて一番心配なのは年金がもらえなくなることだと思います
その点に関しては年金をもらえなくなるということは限りなく確率が低いので安心していいです
しかし今年金をもらっている世代よりは金額が少なくなるのは間違いないでしょう
さらに金額が少なくなかったとしても実質的な目減りの可能性があります
日本は今モノの価格が安いデフレの状態で牛丼が300円ぐらいでたべれてしまいます
この状態は他の国と比べると異常な状態で普通は時間が経てば物価は少しづつ上昇していくのが普通なんです
なので30年後には牛丼を食べるのに必要なお金が500円ぐらいになっている可能性があります
そうすると同じ6万円の年金でも買えるものの数は減っていくので
結果的には減額とおなじことになります
あくまで国家は富の再分配をする組織であり、これからは国家に頼りきりの老後設計をすると何も買えなくなる未来がまっているかもしれません
仕事はどうする
4つの神話が崩壊した日本で生きていくためには何が重要なのか
答えは仕事です
身もふたもない答えですがお金を稼げる仕事をしていれば家賃も払えるし、会社を辞めても大丈夫、投資で得られる利益も増えて、年金が少なくなっても生きていけると
4つの神話が崩壊してもすべて解決してくれています
ではどんな仕事をすればよいのか
それは拡張性のある仕事です
この本であげられていた例は劇団と映画です
劇団では客数や公演回数によって稼げる金額の上限が決まっています
それに対して映画では一度とってしまえばあとは映画館で何度も上映出来て、DVDなども販売できるので稼げる金額に上限がありません
本の中ではそれぞれ拡張性のない仕事を月並みの国、ある仕事を果ての国と表現しています
最近Youtubeが稼げるといわれているのは
拡張性のある仕事だからです
一度動画をとってしまえばあとはその動画が何万回でも不特定多数の人に見られていきます、これには上限がありません
ただし誰でも拡張性のある仕事で成功できるわけではないです
なので今から何か新しい仕事をするときには日銭を稼ぐ月並みの国の仕事と
並行して果ての国の仕事もこつこつ続けていくのがこれからの時代を生き抜くのに必要な仕事に対する考え方だと思いました
新しいルールを使いこなす
今でもまだ日本の神話が崩壊していて新しいルールが始まっていることに気づいている人は多くはないですし、何か行動を起こしている人はもっと少ないです
少数派の内から種をまいておいて周りの人が困った時に
手を差し伸べられるような人生設計をもう一度組みなおす必要をこの本を読んで感じました
今までの考え方のまま日本人として何も考えず生きることに対するリスクの高さは絶対に知っておくべきです
ぜひ一度本書を手に取ってみてください
ここまで読んでくださりありがとうございました!