【胸糞】毒親といじめを耐え抜く日々を疑似体験できる本【嫌われアスペルガーの人生】

今日は向笠まいさんの嫌われアスペルガーの人生という本の紹介です

 

アスペルガー症候群として23年間生きてきた向笠さんが自分の人生を振り返る本になっています

 

この本ならではの特徴は読んでいて気分が悪くなるところです

 

毒親といじめにずっと悩まされてきた向笠さんの人生から

人間の黒い部分を嫌というほどのぞくことになります

 

だけど読み進めるのをやめられないという不思議な本でした

 

自分は宇宙人

生まれてから自分がアスペルガーだと分かるまで向笠さんはずっと自分のことを生まれる場所を間違えた宇宙人だと思っていたそうです

 

それぐらい自分は他の人の考え方とは違うし相手の考えも理解できない

必死に人間の振りをして生きてきました

 

相手に迷惑をかけないように必死に気を付けているつもりでもなぜか相手に嫌われ続けてきた人生を過ごしてきて自分はアスペルガーなんだなと思うと同時にまだ受け入れられない現実があるそうです

 

向笠さんは孤立型のアスペルガーで学生時代に仲の良いひとと一緒にいても楽しめないどころか無駄なことが嫌いなのでその遊んでいる時間や体力をもったいないと感じていました

 

学校では友達がいるのが当たり前という価値観があってそれを押し付けられるのは非常に苦痛だったと書かれていて今自分の学生時代を振り返ってみて孤独を好んでいた同級生も同じ気持ちだったのかなと思いました

 

家族といじめ

超自己中心的な父親と男遊びが激しい姉、その二人に貢ぐためだけに生きているヒステリックな母親

 

この3人に対するエピソードは読んでいて本当にこんな人がいるのかと疑いたくなるような内容になっています

 

自分が男と遊ぶたびにお金を出してくれていた親がお金が無くなった時に

両親に対して生命保険のために死ねば?という姉

子供や母親を自分の奴隷のように使うたばことニンニク臭がすごい父親

父親のいうことを聞くしか考えられなくなったヒステリックな母親など

自分の家族がいかに恵まれているかを再確認できるエピソードが

この本にはたくさん書かれていて毒親とは何かを学ぶことが出来ます

 

さらに向笠さんは学年全体からいじめられていました

 

他のクラスにいくと突き飛ばされてドアを閉められたり

 

修学旅行の時には向笠さんともう一人Sさんという生徒が行かずに

学校で留守番していたのですが帰ってきた生徒は

Sさんには机に置ききれないほどのお土産を買ってきてくれたにも関わらず

向笠さんにはひとつもお土産を買ってこないということがありました

 

学年全体が知っていたので意図的な無視になります

この事件を目の前で見た向笠さんは自分は本当に孤立しているんだなと

きつい気持ちになりました

 

他にもそこまでするのかという内容のいじめをずっと受けてきた向笠さんは対人恐怖症にもなってしまいました

 

大学時代には8か月間一睡もできないという異常な生活を過ごすなど

壮絶な23年間を余すことなく疑似体験することが出来ます

 

望むのはたったひとつのこと

アスペルガーとして生きてきて自分が同じ立場だったら

死にたくなるような壮絶な経験をしている向笠さんが望むのはたったひとつのことです

 

自己肯定感をもちながら社会の一員として能力を発揮すること

普通の人からすれば当たり前のことのように思えることでもアスペルガーからすると

難しいことになります

 

本の最後の方ではなぜアスペルガーは嫌われるのかや

向笠さん自身が自分の人生から学んだ教訓もみれるので

興味のある人はぜひ手に取ってみてください

 

ここまで読んでくださりありがとうございました